藤原正彦「古風堂々数学者」2000年、講談社
を読んだ。(もう若い方は知らないと思うが、)一般には国家の品格の著者として知られているであろう数学者のエッセイ。2003年に新潮文庫としても出版された。
「若き数学者のアメリカ」ではほとんど記述が数学者のアメリカでの教育や研究や生活に関する体験記という感じであったが年がたつにつれてエッセイの話題は数学以外の話題が増えている。しかし、本書にもIIIにフェルマーの最終定理などの数学にまつわる話が書いてある。数学以外の話題も結構好きなものがあるが、年寄臭さを感じるエッセイの割合は大きい。