沙川貴大、上田正仁「量子測定と量子制御[第二版]」サイエンス社、2022年
を眺め終えた。
本書は2010年に著者の沙川氏が学生の時に自主ゼミのノートが元となっている。
初版は2016年に出版された。
量子力学を十分に知っている大学院生向けである。
量子測定と量子制御に必要な知識が淡々とまとめられている。
工学の雰囲気のある分野なので、この分野で勉強しようとする物理の人は
文献から必要な知識を選ぶことは大変苦労するだろうが、
この本は物理の人にとって読みやすいであろう。