西森秀稔「相転移・臨界現象の統計物理学」培風館、2005年
を眺め終えた。
統計力学の入門を一通り終えた後に読む本。
話題の選び方が秀逸で面白く学ぶことができる。
東工大の大学院の講義ノートが元となっており、著者によると半年の講義では平均場理論、くりこみ群、スケーリング、Kosterlitz-Thouless転移という標準的な話題を一通り学んだ後にランダム系、厳密解、双対性の内から一つ選ぶとちょうどよい量となっているらしい。
章末問題も半年の講義でちょうどよい分量が付いている。
見事な本である。