2022年3月31日木曜日

向山「一般相対論を超える重力理論と宇宙論」を眺め終えた

向山信治「一般相対論を超える重力理論と宇宙論」 2021年、サイエンス社

を眺め終えた。


本書では、一般相対論、Lovelock重力、PPN形式、スカラーテンソル理論、Horava-Lifshitz理論について、160ページでコンパクトにまとまっている。


昔の理論に技術的なブレイクスルーが起きて流行した修正重力理論も多いようである。読んでいると修正重力理論が様々な問題に出会って、それを避けるということを繰り返して、巧妙に作られていることが分かる。かなり複雑なので、このような内容が日本語の本で読めることは嬉しい。


一般相対論の入門を終えて、修正重力理論とその宇宙論への応用を研究テーマとして選ぶ大学4年生以降の学生が読む本であろう。

2022年3月28日月曜日

向山「一般相対論を超える重力理論と宇宙論」を眺めた

向山信治「一般相対論を超える重力理論と宇宙論」 2021年、サイエンス社

を眺め始めた。

一時間で42ページまで進んだ。

2022年3月27日日曜日

家岩室舞原水本吉田ら「宇宙の観測I 光・赤外天文学」を眺め終えた

家正則・岩室史英・舞原俊憲・水本好彦・吉田道利(編)「宇宙の観測I 光・赤外天文学(シリーズ現代の天文学15)」2007年、日本評論社

を眺め終えた。

天文学や物理学には

観測機器を専門とする人がいる。

おそらく本書は天文学の観測機器の開発、

特に可視光と赤外線の波長帯での観測機器の開発を

志す学生のために書かれている本だと思われる。


18名の著者によって書かれていることから、

専門分野が細分化していることが伺える。

私には読み通すことは難しいが

物理の言葉で書かれているので、

それぞれのの項目は頑張れば理解できそうに書かれている。

おそらく天文の観測機器を開発する研究室に入った

4年生ならば自分の研究に必要な部分を解読できると思われる。


2022年3月18日金曜日

家岩室舞原水本吉田ら「宇宙の観測I 光・赤外天文学」を眺めた

家正則・岩室史英・舞原俊憲・水本好彦・吉田道利(編)「宇宙の観測I 光・赤外天文学(シリーズ現代の天文学15)」2007年、日本評論社

を眺めた。

一時間で30ページまで進んだ。


2022年3月15日火曜日

徳弘正也「新ジャングルの王者ターちゃん 20巻」を読んだ

徳弘正也「新ジャングルの王者ターちゃん 20巻」1995年

を眺めた。

週刊ジャンプで連載されていたギャグ、バトルマンガ。最終巻の20巻はターミネーター2のパロディ色が強いストーリ―となっている。人間によって動物が絶滅状態の未来の世界で、親友の犬を殺されて絶望した少年が昆虫人間などの兵器や宗教団体を作り、人間世界を滅ぼすための武力行使を始める。しかし、梁師範の50歳の息子が山から下りてきて超人的な戦闘能力で、ばったばったと昆虫人間をやっつける。追い詰められた少年は残った昆虫人間を連れて、タイムマシンで過去にいき、梁師範の生まれたばかりの赤子を殺そうとする。ターちゃんや梁師範らと昆虫人間の強さはほぼ互角で、勝負をする。ターちゃん、ペドロ、梁師範、アナベベは戦いの終盤で姿を現した少年と対話し、これからの50年間に起きる暗い現実を聞かされるが未来を守るために、それぞれの決意を新たにする。計画が失敗した少年はタイムマシンで未来に戻ったが、未来が変わっていることに腰を抜かす。


私にとって、20巻は希望を具現化したようなものであり、いつまでも私の心に残っている。具体的には(a)完全ノーマークだった田舎坊主が、救世主のごとく、超人的に活躍する。(b)直前までのシリアスな暗さを払拭する、底抜けに明るいギャグっぽい終わり方。(c)弟子のペドロが修行の成果を見せる。(d)アナベベも独自のやり方で戦いぬいて、成功する。などである。


連載当時から2000年ごろまで、マンガだけでなく様々なメディアで世界の終わりを扱った話(アルマゲドンなどのハリウッド映画だけでなく、FF7などのゲーム、恐怖の大王を扱ったテレビショーなどもあった)が日本だけではなく、世界的に異常に流行っていた。詳しくはないが、宗教的な理由であろう。本作の20巻はそれらの中では最高傑作のひとつと言ってよいと思う。


作品全体としては、シリアスな描写とかなり下品なギャグが折り重なった作品であるため、人によって評価はかなり割れるだろう。そのために、平均を取ると大したことのない作品だと評価されてしまうと思う。私も一読者として、この作品との付き合い方を今後も考えていきたいと思う。




2022年3月12日土曜日

安藤「トポロジカル絶縁体入門」を眺め終えた

安藤陽一「トポロジカル絶縁体入門」講談社、2014年

を眺め終えた。


1章で手短にトポロジカル絶縁体についてレビューされた後、

2章から4章まで量子力学や物性理論の復習に80ページが割かれている。

5章で40ページのベリー位相から始まるトポロジカル絶縁体についての基礎理論が説明があって、6章からは実験や応用についての話がメインになる。超伝導の話はほとんど説明されておらず、他の本を参照する必要がある。

説明とページのスタイルが物理学会誌みたいな感じで、理論を専門とする人にはとっつきにくいかもしれない印象を受ける。

量子力学や統計力学、物性理論の短い入門を終えた4年生が読む本。



2022年3月7日月曜日

安藤「トポロジカル絶縁体入門」を眺め始めた

安藤陽一「トポロジカル絶縁体入門」講談社、2014年

を眺め始めた。

1時間で39ページまで進んだ。

2022年3月6日日曜日

観山野本二間瀬ら「天体物理学の基礎II」を眺め終えた

観山正見・野本憲一・二間瀬敏史(編)「天体物理学の基礎II(シリーズ現代の天文学12)」2008年、日本評論社

を眺め終えた。


本書は8名の著者によって書かれており、

重力、

プラズマと電磁流体、

放射の生成と散乱過程の基礎

の3章に分かれている。

入門書としての各章の内容は濃い。

一冊の本として通読したり、この本を教科書して最初から最後まで扱うことは難しいかもしれない。

必要になった章ごとに読む本だと思う。

物理学の入門を一通り終えた段階、大学3、4年生ごろから読み始めると良さそう。