シュッツ相対論入門を一時間読んだ。
6章の章末問題に取り組んだ。
吉田直紀「宇宙137億年解読」2009年、東京大学出版会
を眺め終えた。
著者の吉田氏といえば、大規模構造のシミュレーションの研究で有名である。
本書はほとんど数式を使わない宇宙論の平易な入門書である。
シミュレーション天文学の入門書ともいえる内容であり、
相対論的宇宙論や素粒子的宇宙論とも異なった記述の仕方である。
一般相対論の記述はほとんどない。
個人的には「何か説明できない天文現象があると
ブラックホールを持ち出してくる宇宙物理学者が必ず現れる」
というブラックホールに対する懐疑的な記述が印象的である。
最後の方は、本質的に難しい物理過程に関する話なので、
消化不足になってしまったが、おおむね分かりやすい。
記述は平易であるが、最先端の話題を扱っているため、
もしかしたら10年以上たったいまでは、古くなってしまった
記述もあるかもしれない。
しかし、この分野に精通した人でなければ、
十分に読む価値があると思う。
この本は大学一年生で読めると思う。
青木慎也「格子QCDによるハドロン物理」2017年、共立出版
を眺め終えた。
著者の青木慎也氏は格子QCDの研究者として有名である。
本書は数式と図を使った、格子QCDの本格的な薄い入門書である。
青木氏による日本語による入門書ということで、
一読の価値はある。
数値計算を使う分野なので、
本当に理解するには、
青木氏のグループに入って実際に計算するしかないと思う。
大学3年生か4年生ぐらいに、
こういう分野があるということを理解するために、
読むのが良いと思う。
小山勝二・嶺重慎(編)「ブラックホールと高エネルギー現象(シリーズ現代の天文学8)」2007年、日本評論社
を眺め終えた。
ブラックホールがメインの本と思わせるタイトルだが、
実際には
白色矮星、中性子星、ブラックホール、降着円盤、降着流、ジェット、
宇宙線、重力波、ガンマ線バーストなどについて、
それぞれの専門家が分担して書かれている
コンパクト天体と高エネルギー現象の本である。
全体的に数式の使用は自重されている。
しかし、著者は18名おり、
数式を使って物理過程を追うのが好きな人がいれば、
ポンチ絵と表が好きな人もいる。
一見、統一が取れた記述で書かれているように見えるが
実際に読んでみるとそれぞれの著者の文章の癖があって、
読み通すことはかなりしんどい。
興味がある学生は細かいことは気にせずに、
気になった時に読み始めればいいと思う。
小山勝二・嶺重慎(編)「ブラックホールと高エネルギー現象(シリーズ現代の天文学8)」2007年、日本評論社
松岡洋子「キュリー夫人」旺文社、1966年を読んだ。
放射性元素の研究において偉大な貢献をしたマリー・キュリーやその家族をほめたたえた伝記である。軽くてくだけた文体で読みやすいが胡散臭い。キュリー家についてはもっと本格的な本がたくさん書かれているので、この本はキュリー家について正しい興味を持っていない人向けの簡易的な伝記だと思う。