2026年6月30日火曜日

仲田佐々木「マンガおはなし数学史」を読んだ

(原作)仲田紀夫 (漫画)佐々木ケン「マンガおはなし数学史」講談社、2000年
を読んだ。
ブルーバックスの一冊。味のある絵柄の漫画。本書の内容は字にしたらつまらないと思うが、漫画では面白くなる内容や表現があると思う。その点ではうまくいっていると思う。漫画だから印象的で心に残るものもあった一冊である。

2026年6月27日土曜日

2026年6月25日木曜日

グッドチャイルド「ヒロシマを壊滅させた男オッペンハイマー」

(著)ピーター・グッドチャイルド (訳)池澤夏樹「ヒロシマを壊滅させた男オッペンハイマー」白水社、1982年を読んだ。
著者はイギリスBBCの記者。テレビシリーズと並行して作られた原書の出版は1980年。翻訳は完訳ではないそうだ。内容はオッペンハイマーの伝記であるが、オッペンハイマーの研究を物理学者として公平に評価したわけではなく、マンハッタン計画とその後の冷戦時代の役割について焦点が当てられている。オッペンハイマーの伝記はビジネスになるようである。「J. Robert Oppenheimer: Shatterer of Worlds」が原書タイトルなので、完訳してないことと合わせて翻訳者によって原書は大いに歪められている可能性がある。ほどほどの分量なので読みやすいと思うが、専門家ではないので内容の正しさについては何も言えない。

2026年6月20日土曜日

柴崎「中性子星とパルサー 」を読んだ

柴崎徳明「中性子星とパルサー 」培風館、1993年
を読んだ。
著者の柴崎氏は理論の物理学者である。本書は中性子星とパルサーの解説書である。理論と観測が絶妙なバランスで書かれている。見事であり、惚れ惚れする一冊である。

2026年6月15日月曜日

武谷編「安全性の考え方」を読んだ

武谷三男編「安全性の考え方」1967年、岩波書店
を読んだ。

岩波新書の一冊である。編者は武谷三男である。まえがきと13が武谷三男によるものだと思われる。1は高田ユリ、2は久保全雄、6は細川汀と金子嗣郎から提供された資料を基に河合武がまとめた。3は宇井純、4は吉田克己、5は星野薫夫、7は山田信也、8は河合武と藤本陽一、9は高橋晄正、10は三須田健、11は川上武、12は熊倉隆が執筆した。

病気や公害や原子力発電、航空機事故、職業病などの労災、などについて書かれている。かなり古びているが、それはそれで味がある内容だと思う。

2026年6月10日水曜日

ファラデー「ロウソクの科学」を読んだ。

ファラデー(訳)三石巌「ロウソクの科学」角川書店、1962年
を読んだ。
1861年末に行われたロンドンの王立研究所で行われたマイケル・ファラデーによる6回の連続講演の講演録である。当時はいくつかのお馴染みの化学の法則は知られていたものの原子の存在は確立していなかった。この講演の内容は小学校から中学校でならう化学に相当するレベルである。したがって、この講演で最新の科学を学ぶことはできない。しかし、ファラデーがどのように自然を理解していたのかがわかる。ファラデーの理解がいかに深く、物質や化学反応、物理現象の実例をいかに巧みに示しているのか知るにつれて感嘆するほかない。現在の我々の知識はファラデーをはるかに超えているが、このように小学校や中学生の化学や物理に関して、実例と自然について深く理解し、巧みに説明できる現役の化学者や物理学者や小学校や中学校の先生がどれだけいるだろうか。

ファラデーの同じ講演録はいくつかのタイトル、出版社、訳者によって世に出ている。もちろん、その違いはある。本書は角川文庫の一冊である。訳者による解説としてファラデーの短い紹介がある。その解説も私の心を何十年も打ち続けている。間違いなく本書は不朽の名作である。カバーの表紙はあまり好きではない。

2026年6月5日金曜日

狐崎吉川「新・核融合への挑戦 : いよいよ核融合実験炉へ」を読んだ

狐崎昌雄、吉川庄一「新・核融合への挑戦 : いよいよ核融合実験炉へ」講談社、2003年
を読んだ。
ブルーバックスの一冊。著者の一人の吉川庄一氏は1974年に「核融合への挑戦」を書いたが、全面的に書き直してほぼ別ものと言って良い本となっている。核融合とはいうものの実際の研究で重要なのは原子核物理ではなくプラズマ物理であるということが分かりやすく書かれており、目から鱗が落ちる。面白くて非常に良い本だと思う。