2021年10月22日金曜日

渡部井田佐々木ら「太陽系と惑星」を眺め終えた

渡部潤一・井田茂・佐々木晶(編)「太陽系と惑星(シリーズ現代の天文学9)」2008年、日本評論社

を眺め終えた。


このシリーズの別の天体を扱った巻とは、だいぶ印象が異なる。


太陽系は他の分野と比べて圧倒的にデータ量が豊富であるためか、

本書は天文学の特有の香りが強い。


世間一般的には宇宙とはスペースシャトルが飛んでいる空間か

せいぜい太陽系のことである。

私にはそれが不満の種ではあるが、

本書を見る限り、この分野は天文学の他の分野よりも、

圧倒的に進んでいることが伺える。

私は不満を飲み込むしかない様である。


本書は20名の著者で書かれている。

正直に言って、かなり読みづらい。

研究現場では細分化が進んでいるはずで、

本書に書かれていることの全てを

専門としている人はおそらく誰もいないと思う。


いつ読んでも難しいので、いつ読んでも良いと思う。