ブラッドリー・M. ピーターソン著、和田桂一、谷口義明、粟木久光、亀野誠二、寺島雄一、長尾透 訳「活動銀河核」丸善出版、2010年
を眺め終えた。
原著は1997年出版の「An Introduction to Active Galactic Nuclei」である。活動銀河核の観測の天文学者であるピーターソンによる大学院生向けの活動銀河核の教科書。観測の専門家らしい視点で活動銀河核について基礎的なことから分かりやすく書かれている。和書としては、このテーマで本書に対抗できそうな本は思い当たらないので、訳者はいい仕事をしたと思う。もちろん、このレベルになると英語の専門書やレビュー論文を読むべきなのかもしれないというのも正論であるとも思う。