2020年7月25日土曜日

榊原進「はやわかりMathematica」を読み終えた。


榊原進「はやわかりMathematica」、1995年、共立出版
を読み終えた。

Mathematicaは理論物理の研究者であるWolframによって
作られた有料の数式処理ソフトウェアである。
物理の教科書にMathmematicaの計算問題が付いていることもある。

本書はMathematicaのチュートリアル用の入門書である。
コンパクトな本だが難しいことも結構書いてある。

本書の特徴
総ページの3分の1がグラフィック関係に割かれている。
1ページ、2ページで一つの話題をコンパクトにまとめている。

私はMathematicaで数式をバリバリと処理したいので、
グラフィックの箇所が多くてつらかった。

コードを入力しても期待通りに動かない箇所がいくつかあった。
私は初心者なので、原因は不明。
(1)Mathematicaが新しくなったため。
(2)本のコードにtypoがあるため。
(3)私がtypoしたため。
などが原因であろう。

25年の間にMathematicaのグラフィックは
かなり強化されたようなので
グラフィック関係を重視したチュートリアルをする
本書は少し時代遅れなのかもしれない。

色々なコマンドを使った例題が書いてある
具体的な問題にどうやって応用するのか想像できない。
コンパクトにまとまっているので
難しいところは説明が足りずに、理解が難しい。
本書を読むとMathematicaは使いこなすために
別の本でもっとたくさん勉強しないといけない
と気づくという意味で教育的でいい本である。


榊原進氏はいわき明星大学の教授。
故人。


なんにせよ、初心者にとっては入門書はありがたい。
多分、大学1年生から3年生くらいに読むといい本だと思う。