戸塚洋二「素粒子物理」1992年、岩波書店
を眺め終えた。
戸塚洋二氏は小柴昌俊氏の弟子で、
スーパーカミオカンデの実験を率いて、
ニュートリノ振動を実験的に発見した。2008年没。
ウィキペディアのリンク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E5%A1%9A%E6%B4%8B%E4%BA%8C
ウィキペディアによると梶田隆章氏の兄弟子でもあり、師匠でもあるそうだ。
私はスーパーカミオカンデがニュートリノ振動を実験的に発見したとニュースで聞いて、
戸塚氏がノーベル賞を取るニュースを楽しみに待っていたが、
戸塚氏の訃報を聞いてショックを受けた。
故人はノーベル賞受賞の対象とはならない。
本書は素粒子の実験屋である戸塚氏が素粒子物理学を概観した専門書である。
私は理論物理の教育を受けたので、肌に合わない。
本書を読んでも理論屋に必要な計算技術や理論屋的な理解は得られないが、
実験屋を志す人が読めば、
実験屋が必要としている計算技術や実験屋的な理解は得られるかもしれない。