2022年6月10日金曜日

高橋佐藤「ARPESで探る固体の電子構造」を眺め終えた

高橋隆、佐藤宇史「ARPESで探る固体の電子構造」2017年、共立出版

を眺め終えた。


100ページの薄い本。

数式は5個しかなく、このシリーズの中では特異な本である。


角度分解光電子分光について軽く説明した後、

高温超電導体、グラフェン、トポロジカル絶縁体について解説される。

著者は高温超電導体のニュースを聞いた時に、

やっている共同研究を中止して、高温超伝導体に乗り換えたらしい。

そんな著者の本なので、トピックも異常に流行した

物性音痴の私でも聞いたことのあるものばかりである。

なので、私のような素人でも読んでいて、それなりに楽しい。


量子力学と統計力学の入門を終えた大学4年生ぐらいが

読むのにちょうどいいと思う。