高橋隆、佐藤宇史「ARPESで探る固体の電子構造」2017年、共立出版
を眺め終えた。
100ページの薄い本。
数式は5個しかなく、このシリーズの中では特異な本である。
角度分解光電子分光について軽く説明した後、
高温超電導体、グラフェン、トポロジカル絶縁体について解説される。
著者は高温超電導体のニュースを聞いた時に、
やっている共同研究を中止して、高温超伝導体に乗り換えたらしい。
そんな著者の本なので、トピックも異常に流行した
物性音痴の私でも聞いたことのあるものばかりである。
なので、私のような素人でも読んでいて、それなりに楽しい。
量子力学と統計力学の入門を終えた大学4年生ぐらいが
読むのにちょうどいいと思う。