2021年1月20日水曜日

嶺重ブラックホール天文学を眺め終えた

嶺重慎「ブラックホール天文学」、2016年、日本評論社

を眺め終えた。


本書では天体としてのブラックホールを議論しているが、

主役はブラックホールの周りで光る降着円盤である。

アインシュタイン方程式のブラックホール解の性質を調べるのではなく、

ブラックホール周辺のガスの運動方程式の解の性質を調べる

アプローチが取られている。


私には天文学の徹底した教育を受けていないために

天文学とはかくあるべしという心構えが身についていないが

いかにも天文学っぽい話の進め方な気がする。


この本を読むためには

・大学3年生までの物理

・半年程度の一般相対論の入門的内容

・本書で触れられる程度のKerr解の性質

・本書で触れられる程度の天文学の素養

を知っておくとよい。

大学4年生から読み始められると思う。