2021年1月15日金曜日

湯川「旅人 ある物理学者の回想」を読んだ

湯川秀樹「旅人 ある物理学者の回想」朝日新聞社、1958年
を読んだ。

湯川秀樹は偉大な理論物理学者である。こちらが物理を勉強して理解したり、何らかの意味で凡人なりの仕事をすると、湯川が良い仕事をしたことを理解できて、より遠くに感じるかもしれない。それほど偉大である。本書は湯川秀樹の自伝である。湯川が歴史的な仕事を行うまでのことが書かれているが、湯川は若くしてその仕事を仕上げたため、本書はあまり面白くない。晩年のことまで書かれていれば、面白い自伝になったに違いないと思う。