2025年12月15日月曜日

北本「X線でさぐるブラックホール X線天文学入門」を読んだ

北本俊二「X線でさぐるブラックホール X線天文学入門」裳華房、1998年
を読んだ。

本書は題名の通り、X線の観測によるブラックホール天文学の入門書である。日本の観測グループが何十年も力を入れている分野らしく、世界的な成果を残しているらしい。1998年出版の本なので、すざく衛星を含めた最新の成果については当然書いていない。一般書なので、物理や天文学の数式は出てこないが、書かれている内容はかなり狭く深いため、かなり専門的で難しいことが書かれている。北本氏は執筆当時大阪大学助教授(現在の准教授に相当する役職)であり、本書の内容が専門の研究者でもある。そのため、妥協のない内容となっており、X線天文学、特にブラックホールに関するX線天文学の入門書としてもかなり骨の折れる本だと思う。よく分かってないことがらがかなり多く書かれており、分からないことだらけの分野であることが読むと伝わってくることが本書の非常に良いところである。