シュッツ相対論入門を一時間読んだ。
下86ページまで進んだ。
二間瀬敏史・池内了・千葉柾司(編)「宇宙論II 宇宙の進化(シリーズ現代の天文学3)」2007年、日本評論社
を眺め終えた。
本書は10人の著者によって書かかれていることと
観測的宇宙論と呼ばれる理論と観測をつなぐ
多くのことを知っていないといけない分野の本であることから、
教科書として読み通すことが非常に難しいと感じた。
出版された当時は本書以外に他にこの分野で
当時の研究につながる最適な和書は存在しなかったので、
和書で勉強しようと思うと、これを読むしかなかった。
大抵の人は洋書の定番の教科書で勉強していたと思われる。
しかし、今は和書でも選択肢は増えていると思う。
私はこの分野に明るくないので、本書がどれくらい読むに値するのかは
よくわからない。
大学の物理の基礎的な科目を一通り学び終えた
大学4年生程度から読み始めるのが最適だと思う。
二間瀬敏史・池内了・千葉柾司(編)「宇宙論II 宇宙の進化(シリーズ現代の天文学3)」2007年、日本評論社
を眺め始めた。
一時間で33ページまで進んだ。
渡部潤一・井田茂・佐々木晶(編)「太陽系と惑星(シリーズ現代の天文学9)」2008年、日本評論社
を眺め終えた。
このシリーズの別の天体を扱った巻とは、だいぶ印象が異なる。
太陽系は他の分野と比べて圧倒的にデータ量が豊富であるためか、
本書は天文学の特有の香りが強い。
世間一般的には宇宙とはスペースシャトルが飛んでいる空間か
せいぜい太陽系のことである。
私にはそれが不満の種ではあるが、
本書を見る限り、この分野は天文学の他の分野よりも、
圧倒的に進んでいることが伺える。
私は不満を飲み込むしかない様である。
本書は20名の著者で書かれている。
正直に言って、かなり読みづらい。
研究現場では細分化が進んでいるはずで、
本書に書かれていることの全てを
専門としている人はおそらく誰もいないと思う。
いつ読んでも難しいので、いつ読んでも良いと思う。
北山哲「銀河団」2020年、日本評論社
を眺め終えた。
実際の銀河団の研究がどうなっているかわからないので、
非常に感想を書きづらいが、
銀河団を勉強する人が身に着ける基礎的な物理の理論をまとめた本。
私にとっては、この本で説明されている物理過程は
ほぼすべてどこかで勉強したことある。
しかし、通常、これらの内容は複数のテーマの本を読んだり、
様々な授業やゼミで勉強するものであり、
250ページにまとめた和書というのは
いままでに見たことがない。
(洋書では、本書の内容を一冊の本で記述したものもあるのかもしれない。)
おそらく、この本の最大の意義は
銀河団の専門家が、銀河団を理解するためには
これだけのことは最低限勉強しておくべきだと
一冊の本として明確に示したことであろう。
実際に新たにこの分野に参入する学生にとって読みやすいかどうかは不明である。
私はぺらぺらとページを繰っていると今までに見たことのない
内容の組み合わせに新鮮味を覚える。とても面白い本だと思う。
大学4年生ならば、読めると思う。
福江純、和田桂一、梅村雅之「宇宙流体力学の基礎」日本評論社(2014年)
を眺め終えた。
天文学分野で使う流体力学をざっくりと説明している本。
大学4年から十分に読める。
この本がどれだけいい本なのか、よくわからない。
梅村雅之、福江純、野村英子 「輻射輸送と輻射流体力学」(2015年)日本評論社
を眺め終えた。
天文学で使われる物理学について書かれている。
福江氏は本を書くのがかなり速いようで、
天文学のシリーズものでは福江氏の本だけ早めに出ている印象がある。
このシリーズは演習問題とその答えが載っていることが印象的である。
しかし、巻末に解答にFukueの論文を見ろと書いてある問が8つもある。
正直に言って、このやり方は教科書として、よろしくないと思う。
私は天文学をあまり良く知らないので、この本に書いてあることが
教科書して適切なのか、わからない。
本質的に扱われている物理学は本質的に難しいものである。
その扱いや単純化が適切なのかも、私には判断できない。
大学4年生から読め始められると思う。