2021年9月15日水曜日

鳥山明「ドラゴンボール 36巻」を読んだ

鳥山明「ドラゴンボール 36巻」1993年、集英社

を読んだ。

週刊ジャンプで連載されていた有名な漫画。36巻では、勉強のために田舎から都会の高校に孫悟飯が通い始める。ドラゴンボールはどの巻も魅力的であるが私にとっては、孫悟飯の高校生活は印象深い。物心がつく前に、読みふけった巻の一つである。夏休みか冬休みに祖父母の家に家族で出かけて、特にやることもないので、祖父母の家の近くの本屋で買ったんだっけ。

それから、かなりの漫画を読んだが、年々、ドラゴンボールの絵の印象は強くなるばかりである。いかに最小限の線で、描写するのか徹底している。背景として描きやすそうな植生の惑星や都会の描きやすそうな半球形の建物など、特に背景へのこだわりは尋常ではない。戦いの描写もとても読みやすい。鳥山氏のアシスタントは一人だけだったそうだ。おそらく、鳥山氏のスタイルをそのまま受け継ぐ漫画家はこれからもいないだろう。

(2024年3月8日追記)鳥山明氏が2024年3月1日に急性硬膜下血腫により逝去したことが本日発表された。もっと鳥山氏とこの混沌とした21世紀を生きたかった。