2019年2月15日金曜日

数理科学編集部編「物理の道しるべ~ 研究者の道とは何か ~」を読んだ

数理科学編集部編、物理の道しるべ ~ 研究者の道とは何か ~、サイエンス社(2011年)を読んだ。数理科学の連載をまとめた記事を編集したもの。

記事の執筆者とタイトルは以下のとおり。個人的に阿部さんの取ってつけたような最初の記事はあまり面白いとは思えないので、適当な記事から読むと良い。

多くの記事で印象に残る本、研究者、講義あるいは物理の研究との出会いが語られる。読んでいて大変面白く、学ぶことがある。

阿部龍蔵 「星の見えない空」 
藤川和男 「物理学への紆余曲折した道のり」 
北原和夫 「若き日の出会い」 
米谷民明 「学而時習之、不亦説乎」 
氷上忍  「朝永さんのひとこと」 
吉川研一 「できそこないの物理学者の歩み」 
江口徹  「米国滞在の思い出」 
風間洋一 「履歴書の裏窓」 
美宅成樹 「科学者の錯覚」 
九後汰一郎「この世界とは何なのだろうか」 
細谷暁夫 「量子・時空・ハイデッガー」 
佐々木節 「様々な出会いを通して学ぶ」 
宮下精二 「「ゆらぎ」の研究」 
清水明  「野蛮人が物理学者になるの記」 
金子邦彦 「自己言及的伏線遍歴」 
永長直人 「Knock the door」 
古澤明  「好きなことをしていたら」 
高橋大輔 「モウロウたる道しるべ」 
出口哲生 「数理物理に魅せられて」 
村尾美緒 「マイノリティの道を歩んできて」 

江口徹さんは先月末に亡くなったとニュースで知った。お悔やみ申し上げます。