を読んだ。
「人間の世紀」第4巻「科学の役割」として1973年に出版された「現代の宇宙観」、1962年から1971年に「自然」誌に掲載された「ガンマ線天文学」、「X線天文学」「X線天文学 その後の発展」、「新X線星の奇妙な振舞い」、「白鳥座に新天体を追う」、1973年に「サイエンス」誌に掲載された「X線星と高密度星」に追記を加え、「ブラックホール Cyg X-1」という一章と加えて出版された本である。
当時の最新の科学的な話題が書かれているが、もう出版から50年も経ってしまったので、最新の科学的知識を知るために読むのではなくて、当時何がどこまでわかっていて、どのような議論があったのかを知るという歴史的な興味を満足するために読まれる本であると思う。かなり専門的な話題が多く、読みごたえはある。