戸田盛和・浅野攻義「行列と一次変換(理工系の数学入門コース2)」1989年、岩波書店
を読み終えた。
線形代数の標準的な軽めの入門書。
行列を高校でやっていた世代と
高校でやっていない世代がいるので、
後者の世代でも本書は入門書として読めると思う。
演習問題もすべて解ける程度の数だけについている。
線形代数になれるには少ない問題数かもしれないけれども
大学生は授業で演習問題を与えられるだろうから、
丁度いいぐらいの量かもしれない。
本書は大学に入ってすぐの4月に、
授業のペースなんか気にせず、
一気に読むといい。
本書だけで、
線形代数が深く理解できるというわけではない。
あくまで入門書。
本書や別の分野の物理数学の入門書を読んだ後に、
もっと本格的な線形代数の本をじっくり読むといい。