千葉柾司「銀河考古学」(2015年)日本評論社
を眺め終えた。
本のタイトルは怪しげであるが、
内容は伝統的なものである。
近傍の銀河の古い星を調べる学問分野が
銀河考古学と呼ばれているらしい。
極めて天文学的に書かれているため
物理学科やそれに準ずる学科に属する学生は
いつ読んでもいいと思う。
読んでいると
この学問分野の難しさが
しみじみと感じられる。
千葉柾司「銀河考古学」(2015年)日本評論社
を眺め終えた。
本のタイトルは怪しげであるが、
内容は伝統的なものである。
近傍の銀河の古い星を調べる学問分野が
銀河考古学と呼ばれているらしい。
極めて天文学的に書かれているため
物理学科やそれに準ずる学科に属する学生は
いつ読んでもいいと思う。
読んでいると
この学問分野の難しさが
しみじみと感じられる。
田村元秀「太陽系外惑星」(2015年)日本評論社
を眺め終えた。
太陽系外惑星の観測の教科書。
天文学は私の専門外であるが、
これはとても面白い本である。
観測の歴史の部分も見事な書き方である。
系外惑星の発見が
どのように専門家に疑われたり、
広く支持されたりするのか
目から鱗が落ちるようなことも書かれている。
多くの観測方法が章ごとに良くまとまっており、
それらの関係性も良くまとまっている。
著名な観測例も説明されている。
読んでいて、
単純に面白い。
大学1年生でも大学4年生でも
楽しめると思うので
いつ読んでも良いと思う。
井田茂、中本泰史「惑星形成の物理 太陽系と系外惑星系の形成論入門」(2015年)共立出版
を眺め終えた。
惑星形成の物理の本。
単純な物理過程が説明された後に、
それでうまく説明できそうとか
実際はそれほど単純ではないとか、
著者のコメントが続く。
それが何度も何度も繰り返されている本。
惑星形成の物理プロセスに興味がある人が
読むべき本。
興味がある大学3年生ならば、
読み始めることができると思う。
井田茂、中本泰史「惑星形成の物理 太陽系と系外惑星系の形成論入門」(2015年)共立出版
を眺め始めた。
一時間で43ページまで進んだ。
吉田直紀「宇宙137億年解読」2009年、東京大学出版会
を眺め終えた。
著者の吉田氏といえば、大規模構造のシミュレーションの研究で有名である。
本書はほとんど数式を使わない宇宙論の平易な入門書である。
シミュレーション天文学の入門書ともいえる内容であり、
相対論的宇宙論や素粒子的宇宙論とも異なった記述の仕方である。
一般相対論の記述はほとんどない。
個人的には「何か説明できない天文現象があると
ブラックホールを持ち出してくる宇宙物理学者が必ず現れる」
というブラックホールに対する懐疑的な記述が印象的である。
最後の方は、本質的に難しい物理過程に関する話なので、
消化不足になってしまったが、おおむね分かりやすい。
記述は平易であるが、最先端の話題を扱っているため、
もしかしたら10年以上たったいまでは、古くなってしまった
記述もあるかもしれない。
しかし、この分野に精通した人でなければ、
十分に読む価値があると思う。
この本は大学一年生で読めると思う。