2020年4月15日水曜日

江川達也「まじかるタルるートくん21巻」を読んだ

江川達也「まじかるタルるートくん21巻」1993年、集英社
を読んだ。

落ちこぼれ魔法使いタルるートを召喚した本丸少年の成長を描いた作品。主人公の本丸は最初は非力で平凡な少年と描かれるが次第にたくましい少年となる。登場人物は極端な個性とその個性を反映した名前を持っており、個性に従った、ぶれない行動をとる。原子は本丸のクラスメートで、ライバルである。電力会社の御曹司である原子は金を使った最高の環境で特訓を行い、身につけた力を自分の力として誇っている。原子は本丸に勝つために卑怯な手段も厭わない。21巻は最終巻。原子はいつも通り特訓を積むが、今回は正々堂々と戦う。原子は自分が強いのではなく、周りから力を借りているにすぎないと悟り、転校してきた本丸との2年間が最高に楽しかったと感謝しながら初勝利を収める。尊い。私は中学生編も好きである。