2024年5月15日水曜日

真貝「宇宙検閲官仮説」を読んだ

真貝寿明宇宙検閲官仮説」 講談社, 2023年
を読んだ。

一般向けのブルーバックスではあるが、本書ではかなりの数式を用いており、主にペンローズによって研究された特異点定理や宇宙検閲官仮説が解説されている。著者の真貝氏は一般相対論の研究者である。本書の読者に要求される知識は物理学科で一般相対論の講義を半年受けた学生と同程度である。同様な内容も扱っているホーキングの一般向けの世界的なベストセラーの本も要求しているレベルが高すぎるので、この本でに要求されているものも適切であるというしかないのであろう。本書は分かりやすいので、良い本であると思う。