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2024年2月15日木曜日
小柴「物理屋になりたかったんだよ―ノーベル物理学賞への軌跡 」を読んだ
小柴晶俊「物理屋になりたかったんだよ―ノーベル物理学賞への軌跡 」朝日新聞社、2002年を読んだ。
超新星爆発のニュートリノ観測でノーベル賞を受けた小柴氏のインタビューをもとにした本。非常に読みやすい。カミオカンデの観測から30年以上たったが、観測当時に匹敵する超新星爆発の観測はなかった。小柴氏は運が良かったのだ。
実験物理学者は理論物理とは全く異なる能力が必要とされていることがよくわかる。実験とは縁がなかった私から見て、この本に書かれている実験物理学者は怖い。
物理の理論の詳細はほとんど書いていないが、実験物理や物理周辺について興味深いことがいろいろと書いてある。例えば、当時はアメリカと日本の給料が20倍違ったらしい。(それほど若くないが)私を含めて若手と呼ばれる世代は、日本の給与がアメリカの最低賃金に満たないなど日米の差に愕然としているが、昔と比べると差は縮まっているのかもしれない。もっと希望を持って良いのかもしれない。
2024年2月14日水曜日
高柳「量子エンタングルメントから創発する宇宙」を眺め終えた
高柳匡「量子エンタングルメントから創発する宇宙」共立出版、2020年
を眺め終えた。
最近の十数年間にわたって超弦理論の業界を引っ張ってきた高柳氏による最近の流行の解説。このレベルの解説を日本語で読めるのはありがたい。超弦理論を志望している学生は3年生までに読んでおけば、卒研の選択や大学院の選択のとっかかりになると思う。もちろん、時間が経てば高柳氏自身も別のことを研究するかもしれないし、高柳グループは業界において、おそらくかなり強力なので彼らの輝きのせいで、新規参入者はたいして活躍できないかもしれない。運の要素が強いので、これを読んでこの分野に参入すれば良いということでもないかもしれない。
2024年2月13日火曜日
2024年2月12日月曜日
ザゴスキン「多体系の量子論」を眺め終えた
ザゴスキン「多体系の量子論」丸善プラネット、2012年
を眺め終えた。
大学院での凝縮系の量子論の講義にもとづいた本。学生の時は素粒子の量子論の本ばかり読んできたので、私にはこの本の良さや悪さは判断できない。
2024年2月11日日曜日
2024年2月10日土曜日
2024年2月9日金曜日
加藤「一歩進んだ理解を目指す 物性物理学講義」を眺め終えた
加藤岳生「一歩進んだ理解を目指す 物性物理学講義」2022年、サイエンス社
を眺め終えた。
大学院の物性物理学の講義に基いた本。入門的な物性物理学を十分に理解していない私には難しい。
2024年2月8日木曜日
2024年2月7日水曜日
2024年2月6日火曜日
佐藤「情報理論(改訂版)」を眺め終えた
佐藤洋「情報理論(改訂版)」裳華房、1983年
を眺め終えた。
初版は1973年。基礎物理学選書の一冊であり、物理に近い内容なので、物理の学生でも心理的な抵抗がなければ十分に自習できそう。物理の人は入門的な授業か動画で、ちょっとでもかじっていると心理的な抵抗は少ないと思う。適当な分量の練習問題が含まれており、良い本だと思う。
2024年2月5日月曜日
2024年2月4日日曜日
2024年2月3日土曜日
有馬「マルチフェロイクス」を眺め終えた
有馬孝尚「マルチフェロイクス」共立出版、2014年
を眺め終えた。
物質中の電磁気学に関する内容である。
私にはすごく難しいと感じられた。私にとって物理学会誌の記事が難解だというのと同じような感覚を与えてくれる本。こういう分野があるということを知った上で、卒研としてこの分野を選んだり、大学院を選んだりするためには、これを4年生になる前に目を通さないといけないことになるのでハードルは高いと思う。
2024年2月2日金曜日
2024年2月1日木曜日
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