を読んだ。
ブルーバックスである。重力は弱く、すべての物に働くために精密実験は難しい。そのため、世界的に流行しているわけではないが、現在でも精密実験が世界のいくつかのグループで行われている。村田氏は素粒子の加速器の実験物理学者である、立教大学での学生が取り組む研究のとして本書で取り上げている重力の精密測定を行っている。
とにかく、村田氏のグループがどのような実験を行っているのかがわかるという点で本書は良い本だと思う。著者は実験物理学者であるし、読者は余剰次元に関する理論に関する本書の解説には期待してはいけない。また余剰次元の理論には流行の廃れもあるが、精密実験それ自体には流行に左右されない結果があるとポジティブに考えればよいと私は思うが、著者の村田氏がどのように思っているのかは私にはさっぱりわからない。