2019年5月15日水曜日

カール・セーガン「COSMOS」を読んだ

カール・セーガン著、木村繁訳「COSMOS」、朝日新聞社(1980年)
を読んだ。

1980年に出版された原書は同年に放送された13回のテレビシリーズをもとにして書かれた。テレビシリーズも原書も世界的な大ヒットになったらしい。日本では放送時間が足りないために再編集された吹き替えのテレビシリーズが同年に朝日放送で放映され、訳書は2分冊され、合わせて100万部以上売れたそう。テレビシリーズは製作費20億円の国際的なプロジェクトだったらしく、ネットで検索すれば関係者の苦労話の記事を読むことも出来る。

本書は朝日文庫(朝日新聞社、1984年))や朝日選書(朝日新聞出版、 2013年)としても出版された。古本屋でも手軽に手に入ることも嬉しいし、40年前の本を現在でも新品で買えることも良いこと。

標準的な天文学の一般向けの入門書に著者の趣味が加わった感じの内容。幾分と時が経ってしまったので、各分野で記述が古くなってしまったところもあるかもしれないが、面白さは変わらない。