シュッツ相対論入門を2時間読んだ。
12章の章末問題に取り組んだ。
藤原正彦「数学者の言葉では」を読んだ。
本書は1981年に新潮社で出版された後、新潮文庫で1984年にも出版された数学者のエッセイである。
コロラド大学で教えていた女子学生ハナから数学生活にまつわる人生相談の手紙をやり取りする忘れがたい話が収められている。忘れがたいのは読後に鬱々とさせてくれるからである。
ツイッターやブログなどを見る限り、ハナと同じような悩みを抱え、もだえ苦しみ、業界から去っていく院生や若手の研究者は物理でも多いのかもしれない。
本書を読み、覚悟をしておけば、読者がたとえ高校生や大学生であっても免疫となると思う。数学や理論物理の内でかなり年月にわたり張りつめた精神力が求められる分野を志す人には実はとても役出つ本かもしれない。