小宮宗治「超高真空がひらく世界 : ハイテクを支える基礎科学」講談社、1985年
を読んだ。
ブルーバックスの一冊。専門家以外はタイトルから何も分からないが、真空技術に関する工学の本である。真空にしようとすると物質の表面から粒子が出てきてしまうため、物質の表面の物理の本でもある。工学部の人や真空技術にかかわりのある実験物理の人にとってはお馴染みの話題なのかもしれないが、理論物理ではそれほど関わることがないので、非常に新鮮で面白く感じた。実際の具体的な例がたくさんあって楽しく読めた。著者の小宮宗治氏は工学の人で真空技術に関わる開発をしていた専門家である。