モダン・スペース・アストロノミー・シリーズの一冊。大学で一般相対論の半期の講義を受けた後か入門的教科書を一通り終えた後に読むと良いレベルの大学院レベルの現代的な一般相対論の解説書。数式も多用されており、教科書と一般書の中間的なスタイルであるが、扱っている題材は大学院レベルの教科書であるWaldのGeneral Relativityの主要部分と変わらないと思う。ミンコフスキー時空、コンパクト天体、シュバルツシルト解を説明した後、無限遠、ペンローズ図、地平面、測地線束方程式、特異点定理、ブラックホールに関する定理、定常ブラックホールの性質、ブラックホール熱力学、ホーキング放射などについて、数式と図を使って、丁寧に説明されている。円錐特異点なども閉じた時空的曲線なども丁寧に説明されている。とても良い本だと思う。
著者の富松氏は一般相対論の定常真空解の富松佐藤解の発見者として有名な一般相対論の研究者である。